
エアコンが臭い!その原因と今すぐできる対処法とは?
2025.06.16
エアコンの臭いの原因はなに?
エアコンから嫌な臭いがする場合、その原因は主に3つに分けられます。
1つ目は、内部に発生したカビです。
冷房時には内部に結露が発生し、湿気とホコリが混ざることでカビが繁殖しやすくなります。
このカビが風と一緒にお部屋の中に流されることで、不快な臭いを感じるようになります。
2つ目は、生活の中から出る臭いの蓄積です。
料理の油煙やタバコ、ペットの体臭などが空気中に漂い、それらがエアコンに取り込まれてエアコンの内部に付着することで臭いの原因になります。
3つ目は、排水ホース(ドレンホース)の詰まりです。
ホースにゴミや虫が詰まると、水が逆流して内部に溜まり、カビや雑菌が繁殖することで悪臭が発生することもあります。
これらの要因が合わさることで、エアコン特有の嫌な臭いの原因になります。
エアコンのなかのカビが原因かも
エアコンをつけたときに「ツン」とした嫌な臭いがする原因の多くは、「内部に発生したカビ」です。
エアコンの内部、特にフィルターや熱交換器(アルミフィン)、ファン(風向口の奥で回転している部分)には、冷房運転時の結露によって水分が溜まりやすくなります。
そこに空気中のホコリや汚れが付着することで、カビが繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
冷房を使い始めてしばらく経ったころに臭いを感じる場合は、このカビが主な原因と考えられます。
カビの繁殖は空気中に胞子をばらまき、アレルギーや体調不良の原因にもなります。
内部のカビを根本的に除去するには、表面だけでなく内部の部品までしっかり清掃する必要があるため、定期的な掃除や専門業者への依頼が効果的です。
生活しているなかでの臭い
エアコンの臭いのなかには、「生活臭」が原因となっていることもあります。
料理で発生する油煙やタバコの煙、ペットの体臭、部屋に漂う湿気などがエアコンの吸気部分に取り込まれ、内部に蓄積されることで臭いが発生します。
特にLDK(リビング・ダイニング・キッチン)で使用されているエアコンは、油分やにおいが付着しやすいため、臭いが強くなる傾向にあります。
生活臭は目に見えにくいものの、フィルターや吹き出し口に付着しやすく、エアコンの風と一緒に再放出されてしまいます。
このような臭いは一度ついてしまうと、日常の掃除だけでは完全に取り除くのが難しくなるため、においが気になった時点で早めの対応が望まれます。
排水ホースの詰まっている臭いかも
エアコンには、冷房時に発生した結露水を外へ排出するための「排水ホース(ドレンホース)」がついています。
この排水ホースにホコリや汚れ、虫の死骸などが詰まってしまうと、水がスムーズに流れずに逆流してしまったり、内部に水が溜まりやすくなったりします。
この水溜まりの部分が雑菌やカビの温床となり、悪臭の原因となることがあります。
また、外にでているホースの先端が地面に触れていたり、詰まりがひどい場合は、下水のような臭いがエアコンから逆流してくることもあります。
排水ホースは目に見えにくい箇所ですが、定期的にゴミや虫の死骸などで詰まっていないかの状態を確認することで、臭いの予防につながります。
原因を改善する方法は?
エアコンの臭いを改善するためには、原因ごとに適切な対処を行うことが大切です。
まず、カビが原因の場合は内部の清掃が必要です。
フィルターを掃除機で吸ったり水洗いしたりするのはもちろん、できればファンやアルミフィンまで届く市販のエアコンクリーナーを活用すると効果的です。
それでも臭いが取れない場合は、分解洗浄を依頼しましょう。
次に、生活臭の蓄積が原因の場合は、エアコンだけでなく部屋全体の臭いの元に注目する必要があります。
換気扇の活用、空気清浄機との併用、カーテンやラグなどのファブリック類の洗濯など、トータルで臭いを軽減する工夫が必要です。
最後に、ドレンホースの詰まりをチェックしましょう。
ホースの先端が泥やゴミで塞がれていないか確認し、必要に応じてクリーナーなどで内部を吸い出すと、嫌な臭いが改善することもあります。
目に見えない部分にも原因があることを意識して対処することが重要です。
掃除をしてカビなどを予防しよう
エアコンの臭い対策でもっとも基本となるのが「掃除」です。
フィルター掃除は家庭でも簡単にできますが、内部に発生したカビや汚れまではなかなか手が届きません。
市販のエアコンクリーナーなどを使えば簡易的に対処できますが、ファンやアルミフィンの奥までは届かず、臭いが完全に取れない場合も多いです。
本格的な対応をするには、エアコンの分解洗浄が必要です。
専門業者に依頼すれば、カバーを外して内部の構造までしっかり洗浄してくれるため、根本的なカビ除去が可能となります。
臭いの原因がカビの場合は、放置せず早めの掃除を心がけることが重要です。
生活の臭いを改善して考えてみよう
生活臭が原因と考えられる場合には、日常の過ごし方を見直すことも大切です。
料理中は換気扇を使う、タバコは室内で吸わない、ペットの体を定期的に清潔に保つなど、臭いを発生させない工夫を取り入れることがポイントです。
また、エアコンを長時間使わないときでも、定期的に送風モードを使って内部を乾燥させることで、臭いの元になる湿気を減らすことができます。
臭いの根本がエアコンではなく部屋の環境にあることも多いため、室内全体の空気環境を整えることが重要です。
排水ホース確認してみる
排水ホースの詰まりや状態も、臭い対策には欠かせないチェックポイントです。
外のホースが地面に触れていないか、先端が泥で塞がれていないか、虫やゴミが侵入していないかなどを確認しましょう。
市販のドレンホースクリーナーを使えば、吸引して簡単に詰まりを取り除くことができます。
また、詰まりの発生を防ぐためにも、ホースの先端に防虫キャップを取り付けることもおすすめです。
異臭が気になる場合は、まずホースの状態をチェックしてみるとよいでしょう。
予防はどんなことをすればよい?
エアコンの臭いを未然に防ぐには、日常的な習慣と定期的なメンテナンスがポイントになります。
まずは部屋の換気を意識しましょう。料理後や湿気の多い日などは、窓を開ける、換気扇を回すなどして、室内の空気を入れ替えることが大切です。
閉めきった部屋は湿気と臭いがこもり、エアコンに吸い込まれやすくなります。
次に、定期的な掃除を習慣にしましょう。
フィルターは2週間に1回を目安に掃除し、吹き出し口やルーバーも乾いた布などで拭き取ることが効果的です。
また、季節の変わり目には、プロによる分解洗浄を検討することで、臭いの元をリセットできます。
さらに、エアコン使用後には送風運転で内部を乾燥させることで、カビの発生を抑えられます。少しの工夫と手間が、清潔で快適な空気環境を長く保つ秘訣です。
部屋を換気する
エアコンの臭いを防ぐためには、日頃の「部屋の換気」が非常に重要です。
換気を怠ると、部屋にこもった湿気や生活臭がエアコン内部に入り込み、フィルターや吹き出し口に臭いの元が付着する原因になります。
特に梅雨時期や冬場など、窓を閉め切りがちな季節は注意が必要です。
毎日少しでも窓を開けたり、空気の流れを意識して換気扇を活用するなど、空気の循環を良くすることでエアコンに余計な臭いが取り込まれるのを防げます。
また、空気清浄機と併用することで、室内の臭い成分やホコリの除去にもつながります。
掃除を定期的に行う
エアコンの臭いを根本から防ぐには、「定期的な掃除」がもっとも効果的です 。
以下のように掃除の頻度と内容を決めておくとよいでしょう。
【掃除の目安】
掃除箇所 | 頻度 | 内容 |
フィルター | 2週間に1回 | 掃除機や水洗いで清掃 |
吹き出し口・ルーバー | 月1回 | 柔らかい布で拭き掃除 |
室外機まわり | 季節の変わり目 | ゴミや落ち葉を取り除く |
プロによる内部洗浄 | 1〜2年に1回 | 分解洗浄でカビ・汚れ除去 |
定期的な掃除は、臭いだけでなく冷暖房効率や電気代にも大きく影響します。
室内機だけでなく、室外機や配管周辺にも注意を払うことで、より長く快適にエアコンを使い続けることができます。
臭いが消えない場合は専門業者に頼んでみる
掃除や換気、ホースの点検など、さまざまな対策を講じても臭いが消えない場合は、専門業者に相談するのが最も確実な方法です。
市販の洗浄剤では届かない奥の汚れや、ファン・熱交換器に蓄積したカビを徹底的に除去できるため、臭いの根本からの解決が期待できます。
ネットで探すのが主な探し方になります。
口コミや実績があるような業者であれば、機種や設置環境に応じた適切な対応が可能です。また、他社で「難しい」と断られた設置条件でも、何社かに見積を依頼を行い、複数の業者に見てもらうことで、安心して任せる業者が見つかることができます。
臭いが再発しないよう、抗菌・防カビコーティングなどのオプションも選べることが多く、長期的な安心につながります。
さらに、分解洗浄をしても改善しない場合には、買い替えを検討するタイミングかもしれません。性能が向上した最新エアコンへの入れ替えで、臭いの悩みだけでなく省エネや快適性も手に入れることができます。まずは一度、専門業者に相談してみることをおすすめします。
どこまで掃除してくれるの?
自分で掃除をしても臭いが残る場合は、「専門業者によるエアコン分解洗浄」の依頼を検討するタイミングです。業者によって掃除の範囲や手法は異なります。
一般的なのはフィルター、ファン、アルミフィンの徹底洗浄を行い、専用高圧洗浄機による水洗いをします。
一部の業者では、完全分解と呼ばれる方式で基板や電装部以外をすべて取り外して清掃してくれるところもあります。
ただし、対応範囲は「おそうじ機能付き」機種などで異なるため、事前に確認が必要です。
費用はどのくらい?
エアコンの専門クリーニングは、依頼する機種や内容によって費用が変わります。以下は一般的な相場の目安です。
【エアコン分解洗浄の費用目安】
種類 | 費用の目安(1台あたり) |
ノーマルタイプ | 8,000円〜15,000円 |
おそうじ機能付きタイプ | 15,000円〜25,000円 |
室外機洗浄(オプション) | 3,000円〜6,000円 |
防カビ・抗菌コート(追加) | 1,000円〜3,000円 |
複数台まとめて依頼すると割引になる場合や、キャンペーンを実施している業者もあるため、事前に複数の業者に見積もりを取るのがおすすめです。
買い替えも検討するべきかも
エアコンの臭いがひどく、分解洗浄をしても改善されない場合は、「エアコン本体の経年劣化」が進んでいる可能性もあります。
特に10年以上使っているエアコンは、内部部品の劣化やカビの再発リスクが高くなるため、買い替えの検討も視野に入れるべきです。
最近のエアコンは防カビ機能や自動内部洗浄機能が搭載された機種も多く、快適性や電気代の節約効果も期待できます。
クリーニングに高額な費用をかけるよりも、思い切って買い替えた方が、長期的には経済的で快適に使えるケースもあります。
まとめ
エアコンの嫌なニオイは、内部に繁殖したカビや生活臭、排水ホースの詰まりなど原因がさまざまです。
まずはフィルター掃除や定期的な換気、室内のニオイ対策など、ご自身でできる日常的なケアを行いましょう。それでも改善しない場合は、専門業者による分解洗浄を検討してください。
ただし、長年使用している機種では分解洗浄でも効果が薄いことがあります。その際は買い替えを視野に入れることで、快適な空間を根本から実現できます。
TeaFlowでは、設置環境の確認から機種選定、古いエアコンの撤去までワンストップで対応し、お客様に最適な一台をご提案いたします。エアコンのニオイにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。