エアコンの取付工事は何をする?         ~工事内容・費用・流れを徹底解説~

2025.06.09

エアコン取付工事とはどのようなことをするの?

購入したエアコンを住宅や店舗の壁・ベランダなどに適切に設置し、冷暖房が正常に稼働する状態に整えるための一連の作業になります。

単に「本体を取り付ける」だけと思われがちです。

実際には専門的な知識と技術を要する工程が複数存在します。特に初めて設置する場合や建物の構造に特徴がある場合は、状況に応じた柔軟な対応が必要です。

工事の基本的な流れとしては、まず室内機の取り付けから始まります。

設置場所の確認後、壁面に金具(背板)を固定します。

配管穴がない場合は壁に穴を開ける「貫通工事」を行います。配管・電線・ドレンホースを通した後に、室内機本体を取り付けていきます。

続いて、屋外には室外機を設置します。

室外機は冷媒ガスの循環や排熱を行う重要なユニットで、地面・ベランダ・壁面・屋根上など設置場所は建物の構造やスペースに応じて決定されます。

振動や騒音に配慮した設置が必要で、防振ゴムやコンクリート台を使うケースもあります。

その後、室内機と室外機を冷媒管で接続し、ガス漏れがないか確認しながら真空引き(内部の空気を抜く作業)を行います。

最後に電源の接続、排水処理の確認、動作テストを経て、工事が完了します。

また、見た目を重視したい場合には「化粧カバー」の取り付けや、エアカットバルブ(逆止弁)などのオプション工事も行われます。

こうした作業は基本工事とは別に費用がかかることが多いため、事前の見積りでしっかり確認しておくことが大切です。

このように、エアコン取付工事は見えない部分にも多くの工程と専門性が求められる作業です。

安心・安全に使用するためにも、信頼できる業者に依頼し、事前の現地調査と丁寧な見積り説明を受けることをおすすめします。

取付工事の作業内容

エアコンの取付工事は、単純に機械を設置するだけではありません。

室内機・室外機の設置はもちろん、配管の接続や電源処理、場合によっては壁に穴を開けるなど、専門的な作業が複数発生します。

室内機の取り付け


室内機はエアコンの本体部分で、部屋の内側に設置されます。

まずは壁に「背板」と呼ばれる取り付け金具を設置し、その上から本体を掛ける形で取り付けます。

取付位置は室内の空気循環がスムーズに行えるよう、部屋のレイアウトや天井の高さを考慮して決定します。

壁に穴がない場合は、冷媒管や電線、ドレンホースを通すための穴をあける「壁貫通工事」が必要です。

また、初めから冷媒管が壁の中に埋め込まれている場合もあります。

それを隠蔽配管と言われる工事になり、マンションなどに多く見られることがあります。

室外機の取り付け

 室外機は屋外に設置されるユニットで、冷媒ガスを循環させる役割を担います。

地面やベランダに置く場合が基本ですが、スペースがない場合は壁付け金具や天吊り金具を使って設置することもあります。振動音を軽減するために防振ゴムを敷くなどの配慮も行われます。

その他にも屋根の上に置く置き方や二段にして置く方法もあります。

カバーやオプション工事の取り付け

 エアコンの配管をきれいに隠すために、スリムダクト(化粧カバー)を取り付けることもあります。

これは建物の美観を損なわず、配管の劣化を防ぐ効果もあります。

また、ドレンホースの断熱処理や、室内側のドレンホースの処理方法によっても追加作業が必要になることがあります。

エアカットバルブという逆止弁をつけるのもおススメです。

マンションなど気密性の良い建物だと、どうしてもエアコンの排水ホースから空気が入ってきてポコポコと音がなる現象になりやすいです。

例えるなら、水の入ったグラスにストローを刺して、息を吹いた状態がエアコンの中でも起こっていることになります。

それを防ぐことができます。

もう一つは、虫の侵入も防ぐことができます。小さい虫でも入ることが難しく設計されております。

基本工事代の相場はいくら?

基本工事代は、配管長さ4m以内・屋外据え置き・穴あけ1箇所などの条件下での標準的な設置にかかる料金のことを指します。以下が一般的な相場です。

内容金額(税抜き価格) 目安
室内機・室外機設置15,000〜25,000円
配管・電線・ドレン(4m以内)基本工事内に含む
真空引き作業・試運転基本工事内に含む

この範囲を超える内容については「追加工事」として別途費用がかかります。

基本工事代以外でかかる費用は何がある?

以下は追加工事として発生する可能性がある費用の例です。

工事内容費用(税抜き価格) 目安
配管延長(1m)3,000円~4,000円
スリムダクト(化粧カバー)2,000~10,000円
高所作業5,000~15,000円
室外機の天吊り・壁面設置8,000~15,000円
コア抜き(コンクリ壁の穴あけ)4,000~10,000円
ドレン断熱・室内カバー延長2,000~5,000円

建物の構造やお客様のご希望によって内容は大きく変わります。事前に見積もりを取ることで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

取付の際に気をつけるべきポイント

室内機は希望の場所に取り付けられない場合もあることを理解しておきましょう。

壁の構造や梁、配管ルートの都合で、設置場所が制限されることがあります。

特にコンクリート壁では穴あけに追加費用がかかることもあります。

次に、室外機を置くスペースの確認が必要です。

ベランダや庭などに設置できるか、風通しや排水が確保できるかが重要です。マンションの場合は管理規約の確認も忘れずにしましょう。

また、配管を保護する化粧カバー(スリムダクト)を付けるかどうかも事前に検討しておきましょう。見た目が良くなり、配管の劣化防止にもつながります。

追加費用がかかる点に注意が必要です。

さらに、将来的なメンテナンスのしやすさも考慮しましょう。

高所や狭い場所に設置すると、後々の点検や修理が難しくなります。

このように、取付場所や設置方法によって費用や利便性が変わるため、事前に現地調査を行い、納得したうえで依頼することが大切です。

部屋につける機械はつけたい場所に取り付けはできるのか?

希望の場所に取り付けられるかは、壁の材質・構造や配管の通し方によって変わります。

例えば、コンクリート壁に穴をあけるには「コア抜き」が必要で、費用も時間もかかります。

また、梁や柱が干渉する場所では取付不可になることもあります。

事前の現地調査で設置可否を判断するのが一般的です。

機械の大きさによってもつけられるかわからない場合があります。

機械は上から引っ掛けて設置するものです。

なので、上が最低でも3㎝ぐらい余裕がないと取り付けるのが難しい場合もあります

外の機械を置ける場所はあるのか?

室外機の設置場所が限られるケースは少なくありません。

マンションではベランダや共有部に置く必要がありますが、避難経路の妨げにならないよう配置しなければなりません。

戸建てでは庭や壁面、屋根上なども選択肢になりますが、風通しや排水も考慮する必要があります。

風通しが悪いと冷暖房効率が下がる恐れもあるため、注意が必要です。

カバーは付けた方がいいのか?

見た目の問題だけでなく、劣化防止という面でもカバーの取り付けは有効です。

特に日差しが強い南側や、雨風にさらされる場所では、配管の劣化が早まることがあります。

化粧カバーを使用すれば、建物の外観もすっきりし、配管の保護にもつながります。ただし追加費用がかかるため、見積時に確認することをおすすめします。

エアコンはどのくらいで変え替えたほうがいいのか?

一般的に、エアコンの寿命は10年程度とされています。

内部部品の経年劣化や冷媒ガスの漏れ、基板の故障などが主な原因です。

メーカーの補修部品の供給期間もおおよそ10年のため、それを過ぎた製品は修理が難しくなります。

電気代が高く感じる、冷暖房の効きが悪くなったと感じたら、買い替えのサインかもしれません。

エアコンの工事を頼むのはどこがいい?


エアコンの取り付け工事を依頼する際、「どこに頼むのが正解なのか?」と迷われる方は多いかと思います。

現在、主な依頼先は「家電量販店」「ネットの専門業者」が挙げられますが、それぞれに特徴とメリットがあります。ご自身のニーズに合った業者を選ぶことが、満足度の高い工事につながります。

エアコン工事の依頼先は一つではありません。「価格の安さ」「対応の早さ」「技術力」「アフターフォロー」など、何を重視するかによって選ぶべき業者は変わってきます。

複数の業者で見積もりを取り、内容を比較することで、納得のいく依頼先を見つけやすくなります。

弊社では、一般家庭用のルームエアコンはもちろん、飲食店や店舗向けの業務用エアコンにも対応しております。

設置条件や建物の構造に合わせた最適なご提案と、明朗な見積もりで、不安なく工事をお任せいただけます。

ネット経由でのお問い合わせや現地調査のご依頼も受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

量販店のメリット

家電量販店でエアコンを購入すると、同時に工事も依頼できる手軽さがあります。

店舗ごとに統一された価格設定がされており、ある程度の安心感があります。

また、万が一トラブルが発生した場合も、大手のサポート体制があるのは安心です。

ただし、工事を外注していることが多く、作業員の技術力にはばらつきがあります。

また、混み合う時期は工事までの日程が取りづらいこともあります。

ネット(専門業者)のメリット

インターネット経由で専門業者に依頼する場合、価格が比較的安く、作業内容に応じた柔軟な対応をしてくれることが多いのがメリットです。

地域に密着した業者であれば、現地調査から取付までスムーズに進めることができます。

また、業務用エアコンにも対応している専門業者であれば、ルームエアコンだけでなく店舗や事務所の工事もまとめて相談できます。

希望の設置条件や配管ルートなど、細かな要望も直接伝えやすいため、こだわりのある施工を求める方に向いています。

まとめ

エアコンの取り付けを検討されている方は、「家電量販店に頼むか、ネットで探すか」で迷われることが多いのではないでしょうか。

量販店は商品購入から工事まで一括で依頼できる手軽さがありますが、実際の工事は下請け業者が対応するため、施工内容や技術にバラつきがあるのも事実です。

また、混雑する時期には希望日に工事が入れられないこともあります。

一方で、ネットを通じて専門業者に依頼する方法は、費用が明確で無駄がなく、施工内容も細かく相談できるというメリットがあります。

特に「取り付け工事の質」や「迅速な対応」を重視する方には、ネットからの依頼の方が満足度が高くなる傾向があります。

その中でも、Teaflowでは家庭用から業務用まで幅広いエアコン取り付けに対応しており、丁寧な現地調査と明朗な見積りを無料で実施しています。取付位置のご相談や配管の処理、オプションのご要望にも柔軟に対応し、納得のいく施工をお約束いたします。

「どこに頼むか迷っている」「価格と対応のバランスがいい業者を探している」という方は、

ぜひ一度ご相談ください

ネットからのお問い合わせも簡単で、スピード対応いたします。安心・確実なエアコン取り付け工事をお求めなら、Teaflowをお勧めいたします。