エアコン掃除はいつがベスト?季節ごとのタイミングと頻度を解説

2025.04.14

エアコン掃除の説明


エアコン掃除を定期的に掃除をすることで、各部位についたホコリや汚れを取り除き、冷暖房効率を高めるために行う作業のことです。

エアコンは空気を循環させる機械なので、内部に汚れがたまると風が不衛生になり、嫌なニオイの原因にもなります。また、フィルターやファン、アルミフィンにホコリが詰まると、冷暖房効率が落ちるだけでなく、電気代の上昇やエアコン本体への負荷につながる恐れがあります。

こうしたトラブルを避けるためにも、定期的な掃除が重要です。

どのくらいの頻度で掃除をすればいいのか?

エアコン掃除の頻度は、主に以下の点を基準に考えるとよいでしょう。

  • エアコンの使用頻度(夏や冬に集中して使うか、1年中使うか)
  • 室内の環境(ペットの有無、喫煙の有無、排気ガスやホコリの多い立地など)
  • エアコンの使用年数

一般的には、フィルター部分は2週間〜1カ月に1回ほどを目安に掃除すると効果的です。
使うたびに大量のホコリやゴミが吸着してしまうため、こまめに掃除しておくとエアコン内部への汚れの蓄積を軽減できます。

また、ファンやアルミフィンといった内部部品は、少なくとも年1回程度は本格的に清掃し、シーズン前には軽く目視点検しておくと安心です。

汚れを放置すると、カビが繁殖しやすくなったり風量が低下したりするので注意しましょう。

エアコン掃除は自分でできるの?

エアコン掃除のうち、フィルターやルーバー周辺の簡単な清掃は多くの方が自力で行えます。特別な工具や専門知識はあまり必要ありません。
少しの手間と注意を払えば十分にキレイな状態を保つことが可能です。

ただし、内部の熱交換器(アルミフィン)やファン部分の奥深くまで徹底的に洗浄するには、専門的な洗剤や作業手順が必要になるケースもあります。

もし自分で行う掃除が難しいと感じたり、過去に分解掃除の経験がない場合は、無理をせずプロの業者に依頼して深部まできれいにしてもらうほうが安全です。
特に高齢者の方や、エアコンが高い位置に設置されていて作業が難しい場合などは、作業中のケガや故障のリスクを避けるためにもプロに任せることを検討しましょう。

自分でできるエアコン掃除(室内機)


 室内機は、エアコンの風が直接部屋に送られる重要な場所です。フィルターやファン、アルミフィンなど、複数のパーツがあり、どこに汚れが溜まっているかによって掃除方法も異なります。以下では主に4つのパーツごとに手順を紹介します。

室内機のフィルター編

1.エアコンの電源を切り、コンセントを抜きます。

2.エアコンのカバーを開け、フィルターを外します。取り外し方は機種によって異なるため、取扱説明書を確認してください。

3.フィルターはホコリがたまりやすいため、まず屋外で軽く叩いて大きなゴミを落とします。その後、掃除機を当ててしっかりとホコリを吸い取ってください。

4.油汚れやしつこいホコリが付着している場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯でフィルターを優しく洗いましょう。ブラシを使う際は、目が粗めのものを選び、こすりすぎないよう注意します。

5.十分に水ですすいだら、水気をしっかり拭き取り、陰干しで完全に乾かしてから元の位置に戻します。

室内機のファン編

 1.ファン掃除をする前に、必ずエアコンの電源を切りましょう。

2.ファンは回転部分なので、固定されている場合は無理に外さずに可能な範囲で清掃します。

3.市販のエアコンクリーナーを使う場合は、説明書に従ってファン部分に噴射し、汚れを浮かせます。

4.届く範囲であれば、柔らかいブラシや歯ブラシなどでホコリを取り除き、固く絞った雑巾で拭き取ります。

5.ファン内部や奥までしっかり清掃したい場合は、分解が必要になるため、専門業者に依頼するのも一つの方法です。

室内機のアルミフィン編

 1.アルミフィン(熱交換器)は非常に薄い金属板が並んでおり、デリケートです。掃除の際はフィンを曲げたり傷つけたりしないよう細心の注意が必要です。

2.掃除機ややわらかいブラシで、表面に付着しているホコリを優しく取り除きます。強くこすりすぎるとフィンが変形するため注意してください。

3.スプレータイプのアルミフィン専用洗浄剤を使用する場合は、商品に記載された使用方法を守ります。スプレー後は所定の時間放置し、汚れが浮いてきたら水またはぬるま湯でしっかりすすぎ流す必要があります。

4.洗浄後は、しっかりと乾燥させるために送風運転を数時間行うと良いでしょう。

室内機のルーバーや本体周りの掃除編

 1.ルーバーは風向きを調節する板状のパーツで、こちらにもホコリが溜まりやすいです。取り外し方を確認し、外せるなら外して掃除するとより効果的です。

2.外せないタイプの場合でも、柔らかい布や細いブラシを使って拭き掃除や隙間のホコリ取りを行いましょう。

3.本体周りは手垢や油分が付着しやすいので、中性洗剤を薄めた溶液を布に含ませて拭き取ります。

4.全体的な拭き掃除が終わったら乾拭きで仕上げ、エアコンの外観も清潔に保つようにします。

自分でできるエアコン掃除(室外機)


室外機は雨ざらしになっているため、汚れを放置しても目立ちにくい印象がありますが、実はホコリや落ち葉、虫の死骸などが溜まりやすい場所でもあります。
放っておくと冷暖房効率に悪影響が出たり、故障の原因につながる恐れがあるので、室内機と同様に定期的な点検と清掃を行いましょう。

室外機の周りを掃除する

1.まず、室外機周辺に置いてある物や雑草、落ち葉などを取り除き、通気を妨げるものがないようにします。

2.室外機の通気口を塞いでしまうと、熱交換の効率が悪くなるため、なるべく室外機周辺はスッキリさせておくことが大切です。

3.本体の外側は固く絞った雑巾で拭き、目立つ汚れがあれば中性洗剤を使って落とします。高圧洗浄機を使うと内部に水が入りすぎる可能性があるため、基本的には控えましょう。

室外機の後ろにあるフィン掃除

1.室外機の背面や側面にはアルミフィンがあり、外気を取り込み熱交換を行っています。ここにゴミやホコリが詰まると、エアコン全体の効率低下につながります。

2.フィンは薄くて折れやすいため、掃除機のブラシノズルなどを使って優しくホコリを吸い取ります。

3.フィンを強く押しすぎないようにしながら、ゆっくりと表面をなぞるイメージで掃除をすると効果的です。

4.汚れがひどい場合は、水をかけても大丈夫な機種であれば、ホースの弱い水流でフィンの表面を洗い流す方法もあります。ただし、内部まで水が入って故障するリスクがあるため、無理は禁物です。

掃除にする上での注意点

 自分でエアコン掃除を行う場合、エアコン自体を傷めたり、安全面で問題を起こしたりしないよう、いくつかの注意点を押さえておくことが大切です。
室内機は特に壊れやすく、掃除をする場所は電源の線が横にあります。そこに水などが入ると完全に壊れてしまうことうのでそこには絶対水や掃除のスプレーをかけないようにしてください

室内機の注意点は? 

室内機は丁寧に扱わないと部品が壊れたりしてしまう恐れがあります。無理に何かを開けたり、しまったりする作業は決して行わないでください。

コンセントを抜く

作業前には必ずエアコンのコンセントを抜き、感電やショートを防ぐことで、エアコンの故障になり、修理や変え替えの原因になります。つけている際には必ずルーバーが閉じてからコンセントを抜きましょう。

パーツをはずす際には

フィルターやルーバーなどパーツを外す際は、破損を防ぐために取扱説明書を参照するか、慎重に行ってください。

 アルミフィンを掃除する際には

アルミフィンやファンは非常にデリケートで、力の入れ方や使用する掃除道具を誤ると変形・破損するリスクがあります。

洗剤を使って掃除をする際には

洗剤を使うときは中性洗剤や専用洗浄剤など、エアコンに適した製品を選びましょう。刺激の強い洗剤は部品を傷める恐れがあります。
内部に水分が残るとカビの原因になるため、掃除後はしっかりと乾燥させることも忘れずに行いましょう。

室外機の注意点は?

外での作業になるため、足場や周囲の安全を確認してから作業を始めて、 アルミフィンは非常に薄く、触れただけで曲がることがあります。掃除機で吸い取るときもブラシを使うときも力を入れすぎないように注意しましょう。

また水で洗浄する場合は、機種によっては故障に繋がる可能性があるので、必ず取扱説明書の内容を確認を行いましょう。
室外機の内部には高圧ガスが通っている部分もあり、誤った方法で分解すると故障やケガの原因になります。

まとめ

エアコンの掃除は自分でできることが分かっていただけたでしょうか?

自分でやることで常に清潔な風を送ってくれるようになり、生活もとてもさわやかで気持ちのよい部屋になります。
とはいえ、初めての方には道具の用意や作業手順が少しハードルに感じられるかもしれません。しかし、実際はエアコン内部のフィルターやファンを外して、隅々まで洗浄するという作業は、丁寧に手順を踏めば意外と難しくないものです。

忙しい日常の合間に少しの時間を見つけ、定期的にセルフクリーニングを取り入れてみてください。
費用を抑えながら快適な空気環境を維持し、心地よい住まいづくりに役立てていただければ幸いです。もちろん、掃除にあたっては必ず安全に配慮し、コンセントを抜いてから作業することが大切です。

掃除をしても臭いや、汚れが気になる際などは故障も考えられますので修理や買い替えも検討してみてください。
また買い替えから6年以上使用している場合にも蓄積した汚れが溜まったり、経年劣化が起きていることがありますので、点検や買い替えをおすすめします。