
エアコンは引っ越し先に持っていくべき?取り付け費用を徹底解説
2025.06.02
エアコン移設は可能?
エアコンの移設は、多くの場合で可能です。
特に引っ越しやリフォームのタイミングで「今使っているエアコンを新居でも使いたい」と希望される方は多くいらっしゃいます。
ただし、実際に移設できるかどうかは、設置先の状況や機器の状態によって異なります。
注意をする必要があります。
移設がスムーズに行うためには、事前に確認すべきポイントや工事内容を理解しておくことが重要です。
移設先にエアコンをつけることはできるか?
移設先にエアコンを設置できるかどうかは、設置場所の条件によって左右されます。
例えば、新居に十分なスペースがあるか、室外機を置ける場所があるかどうかは基本的な確認項目です。
また、壁に配管用の穴が開いているかどうかや、電源コンセントの位置や電圧が現在のエアコンに適しているかといった細かな条件も影響します。
とくにマンションなどの集合住宅では、管理規約によってエアコンの設置場所や排水方法に制限があることも多く、事前に管理会社への確認が必要です。
これらの要素がクリアされていれば、移設は可能になります。
環境によっては配管の延長や新たな穴あけ工事などの追加対応が必要になることもあります。
取り外しはどうするか?
エアコンの取り外しは、専門的な技術を必要とする作業です。
一般的には、まず冷媒ガスを室外機に戻す「ポンプダウン」という作業を行います
機器内部の圧力を安定させた状態で配管を外します。この処理を行わずに配管を切断してしまうと、ガスが外に漏れて再利用できなくなるばかりか、環境に悪影響を及ぼす可能性もあります。
取り外しの際は、配管の劣化具合や断熱材の状態なども確認し、必要に応じて交換になります。
また、室外機の搬出に関しても注意が必要です。
例えばベランダの外に設置されているケースや、高所に置かれている場合は、足場やクレーンなどの特殊作業が必要となる場合もあります。これらの作業には追加費用が発生することがあるため、事前の見積もりと現地調査が必要になってきます。
取り付け、取り外し工事の費用
エアコン移設には取り外しと取り付けの両方の費用が発生しますが、具体的な金額は使用しているエアコンの種類や設置環境によって変わります。
また、機器の搬送費や追加工事の有無などによってもトータルコストが大きく異なるため、一般的な費用相場を知っておくことで、予算の計画が立てやすくなります。
取り付け、取り外し工事の費用の相場
エアコンの取り外しにはおおよそ5,000円から10,000円程度の費用がかかることが多いです。
取り付けについては10,000円から20,000円程度が相場となっています。
ただし、これは配管長が4メートル以内で、特殊な作業が発生しない一般的なケースに限られます。例えば、設置場所が高所である場合や、壁に穴を新たに開ける必要がある場合は、それぞれ5,000円から10,000円程度の追加費用がかかることがあります。
また、古い配管の再利用が難しい場合は配管やドレンホースの交換が必要になるため、その分の材料費も別途発生します。
このように、基本料金の範囲を超える作業が発生するかどうかは、現場の状況によって異なるため、事前に見積もりをすることをおススメします。
エアコンや室外機の運搬費用
エアコン移設におけるもう一つの重要な費用が、運搬に関するコストです。
移設先が同一市内であれば3,000円から7,000円ほどで済むケースが多いですが、引っ越しなどで県外や長距離の移動となる場合には、1万円以上の運搬費がかかることもあります。
加えて、室外機の取り扱いには特に注意が必要です。
重さや大きさがあるうえに、設置場所によっては搬出・搬入作業に時間がかかることがあり、作業員の人数や搬出方法によっては追加費用が発生するケースも考えられます。
中には、クレーンを使用しなければならないような特殊なケースもあり、その場合は別途で2万円以上の費用が加算されることもあります。
エアコンの状態、年数を確認する
エアコンの移設を検討する際には、現在使用しているエアコンが本当に移設に適しているかを冷静に見極めることが重要です。
エアコンの耐用年数は一般的に10年程度とされており、設置から7年以上が経過している場合には、内部のパーツが劣化していたり、冷暖房効率が落ちていたりすることがあります。
また、過去に何度も故障を繰り返していたエアコンや、既にメーカーの保証が切れている場合などは、移設した後にすぐ不具合が出るリスクも否めません。
このような状態のエアコンを無理に移設してしまうと、かえって修理費用や光熱費が高くついてしまうこともあるため、買い替えを前向きに検討するタイミングとも言えるでしょう。
特に最近のエアコンは省エネ性能が高く、導入後の電気代を大幅に抑えられる機種も多いため、長期的なコストを考えれば新調したほうが経済的に有利になるケースも少なくありません。
エアコン移設の際の業者の選び方
エアコンの移設は、専門的な技術を伴う工事のため、依頼先の選定が非常に重要です。
依頼する業者によって、工事の質や対応、料金の透明性に大きな違いがあるからです。
また、引っ越しやリフォームと同時に依頼する場合も、どこまで対応してもらえるかは業者によって異なります。
信頼できる業者を見極めるためには、情報を集めたうえで自分に合った依頼先を選ぶことが大切です。
ネットでの選び方
インターネットを活用した業者選びは、今では非常に一般的な方法となっています。
比較サイトや口コミサイトを利用すれば、料金や実績、対応エリアなどの情報を簡単に確認することができます。
また、実際に利用した人のレビューが参考になることも多く、作業の丁寧さや対応のスピード、トラブル対応の評価など、細かな部分までチェックすることができます。
見積もりを複数の業者から取れるサイトも増えており、その中から料金とサービス内容のバランスが取れている業者を選ぶのが理想的です。
ただし、料金が極端に安い場合は、工事の品質やアフターサービスに不安が残ることもあるため、単に価格だけで選ばないよう注意が必要です。
量販店での依頼方法
家電量販店でエアコンを購入する際には、そのまま設置や移設工事をセットで依頼できることが多く、購入から工事までを一括で進められるのが大きなメリットです。
特に引っ越しを伴わない場合や、新品のエアコンに買い替えるケースでは、量販店のサービスを利用するのがスムーズです。
ただし、取り外し・運搬・再設置といった「移設」に関しては、量販店が直接対応していない場合や、下請け業者に依頼が回されるケースがあるため、サービス内容や料金体系が複雑になることもあります。
そのため、移設工事の経験が豊富かどうか、事前に確認しておくと安心です。
引っ越し業者に頼む方法
引っ越しのタイミングでエアコン移設をしたい場合、引っ越し業者にまとめて依頼する方法もあります。
多くの引っ越し業者では、エアコン取り外し・運搬・取り付けをオプションとして提供しており、日程をまとめられることや料金が一括になる点が便利です。
ただし、工事を担当するのは多くの場合、下請けの電気工事業者であり、その技術力や対応力には差があるのが現状です。
移設後の不具合やガス漏れなどが発生した際の保証内容や対応スピードなども含めて、契約前に細かく確認することが求められます。
また、標準的な設置以外の内容には対応してもらえない場合もあるため、設置環境に不安がある場合は、専門業者に直接依頼するほうが安心です。
エアコン専門業者に頼む場合
もっとも安心できる方法として挙げられるのが、エアコンの移設に特化した専門業者への依頼です。
専門業者は豊富な経験をもとに、さまざまな住宅環境に対応できる技術力を持っており、設置場所のアドバイスや追加工事の判断も的確です。
また、機種ごとの取り扱いにも慣れているため、冷媒ガスの処理や配管の再利用の可否、配線の調整など細かな部分にも配慮した作業を行ってくれます。
さらに、保証内容が明確であることや、施工後のメンテナンス相談に応じてくれる点も、専門業者ならではの強みです。
料金についても事前に見積もりが明確に提示されるため、納得したうえで依頼できる安心感があります。費用はやや高めになる傾向はありますが、安全かつ確実にエアコンを移設したいと考える方には最適な選択肢と言えるでしょう。
また、エアコン専門業者を選ぶ際には、実績と料金の透明性も重要な判断材料になります。弊社は、20年以上にわたって家庭用・業務用エアコンの取り付け・移設工事に携わってきた豊富な経験があり、あらゆる住宅タイプや特殊な工事にも柔軟に対応可能です。現地調査からお見積り、施工まで一貫して自社スタッフが対応し、「どこにいくらかかるのか」が一目で分かる明朗会計を徹底しています。
「古いエアコンだけど移設できる?」「配管やカバーは再利用できる?」といったご相談にも丁寧に対応いたしますので、少しでもご不安があれば「TeaFlow」にお気軽にご連絡ください。
専門業者ならではの技術力と提案力で、安心・納得のエアコン移設をお約束いたします。
まとめ
エアコンの移設は、一見すると簡単そうに思えるかもしれませんが、実際には多くの要素が関わってきます。
移設先の環境が対応しているかどうか、既存のエアコンが再利用に耐えうる状態か、費用と効果を天秤にかけて最適な判断ができるかなど、確認すべきポイントは多岐にわたります。
特に、7年以上使用しているエアコンであれば、移設費用をかけるよりも、買い替えを検討した方が結果的に満足度の高い選択となることが少なくありません。
信頼できる業者選びも重要な要素です。ネット、量販店、引っ越し業者、専門業者と選択肢はあります。
それぞれの特徴を理解し、自分の状況に合った依頼先を見つけることが成功のカギとなります。
見積もりを複数取り、現場調査をしっかり行うことで、余計な出費やトラブルを避けながら、スムーズにエアコンを移設をすることができます。